61人致死量相当のアジ化ナトリウム紛失事件

〔もし、あの時ISOの仕組みが機能していたら?〕

だいぶ昔の事件で有名になった化学物質「アジ化ナトリウム」が劇薬倉庫から紛失した、という事件が発生した。警察への届出が2月14日とのことなので、本日(2014年2月15日)現在、真相は不明。

このような物質は、ISOマネジメントシステムで管理云々以前に、法律で厳格な管理方法が決められているはずだが、どこにどんな問題があったのか、外部からは知る由もない。

2月6日にビニール袋(というが、実はポリ袋か何かだろう)に小分けして劇物倉庫に保管、12日に社員が紛失を発見した、ということだが、それまで毎日点検していたのかどうか、これも不詳。

仮に、管理者による所在・数量等の確認を週1回あるいは月1回・その他、どのような基準を決めていたのか、にもよるが、もし「毎日確認し記録」というような取り決めをしていたら、もう少し早く事実発見・対処ができたと考えられる。また劇物倉庫への入室管理がどのように決められていたのか、監視カメラなどを設置する決まりの有無、この辺も問題になるかもしれない。(この事件の発生企業のHPによると、ISO9001、ISO13485、及び医薬品GMPなどに基づいて管理が行なわれている)

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