<もし、あの時ISOの仕組みが機能していたら>
1月上旬に書いたブログ記事(食品異物混入事件)の事件は、どうやら予想通り、非正規従業員(適切な表現とは思いませんが)による異物混入であったようです(1月25日現在。容疑者逮捕)。
1月上旬のブログ記事では、ISO的に考えると「起こりうることの想定不足」と指摘しましたが、今回はさらに、「従業員満足が低い場合に何が起こるか?」と言う面での想定が不足していたのではないかという点を追加したい。
昨年5月のこのブログ記事に、昔の帝王学の代表的書物『貞観政要』からの引用で「君水也人水也(君は舟なり、人は水なり)」について経営者向けISOセミナーで題材にしたこと書きました。
経営層は「君」であり、従業員は「水」であることにたとえて経営者の考え方を示唆した言葉です。従業員満足度(ES:employee satisfaction)の低い企業ではどんなことが起こりうるか、よく考えなければいけない、ということでもあります。舟は水によって目的のところに進むことができるが、水によって転覆することもある、という味わい深い言い伝えで、「顧客満足」にもつながる考え方です。
「ES」は給与・待遇だけではなく、トータル的従業員満足度である。ここには経営者や管理職によるコミットメントが重要であり、中でも「仕事を与える⇒助言⇒評価⇒フィードバック」のサイクルへのコミットメントが不可欠です。
~この記事には続きはありません~